ロルフィングⓇ(RolfingⓇ)とは、アメリカの生化学者、アイダ・ロルフ博士が開発したボディワークの一種で、重力と調和した身体を目的として、身体構造を統合する技法です。
では身体構造をどうやって統合するのでしょうか。
それは身体を支え互いに結びつけている筋膜のネットワークに働きかけることで、カラダを本来の構造の状態に戻していきます。
筋膜という組織は、足のつま先から頭、体の表面から深部の内臓まで膜のネットワークを形成して、身体構造を支え繋ぐ役割があります。
その筋膜が何らかの身体的・精神的ストレスで硬くなってくっ付いてしまったり、潤いに欠けてしまったりすると、その部分の働きや動き、形が失われてしまいます。
筋膜は全身に繋がりあっているので、筋膜のその部分だけの不調となって現れるだけで終わらず、筋膜のネットワークによって全身に悪影響を及ぼしてしまいます。
それは、まるでボディスーツや全身タイツを想像していただくと分かりやすく、仮に左の腰の部分を固めてしまうと、左の腰の不快感だけでなく反対側の肩や腕の動きにまで悪影響するというイメージです。
このような”全身タイツの不具合の連鎖”が実際の身体でも起こっています。
筋膜のネットワークは良くも悪くも全身に影響を及ぼしあっており、そのつながりが良い状態の時は、心地よく快適な感覚でいられます。
一方で、筋膜のつながりが悪い状態の時は、不具合の連鎖が発生し、それがさらに悪化すると”不調の連鎖を起こしてしまう”ことになってしまいます。
この不具合・不調の連鎖を正常な心地良い連鎖へと回復させる技法がロルフィングの技法であり、ベーシック10シリーズ・セッションになります。
※ロルフィングⓇは米国Rolf Institute の商標です。